ロベール・ルパージュの『887』が23日(木)東京芸術劇場で開幕する。公演に先がけ22日、同劇場でリハーサルの合間をぬってフォトコールが行われた。
(2016.6.22 東京芸術劇場 プレイハウスでのリハーサル&フォトコールから Photo:M.Terashi/TokyoMDE.Movie:J.Otsuka/TokyoMDE)
ロベール・ルパージュ『887』(日本初演)は、「映像の魔術師」ルパージュが自ら語る自叙伝的一人芝居だ。
つねに新しいアイデアと独創的な空間デザインで幻想的な舞台を生み出し「映像の魔術師」として名高い演出家ロベール・ルパージュは、クラシック・ファンにはサイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾とのベルリオーズ《ファウストの劫罰》や、メトロポリタン歌劇場での《ニーベルングの指輪》、ダンス・ファンには、シルヴィ・ギエムの『エオンナガタ』などで知られる。
昨年の『針とアヘン』(2015年10月、世田谷パブリックシアター)、今年のシルク・ドゥ・ソレイユ『トーテム』(16年2月〜)に続いてのルパージュ作品となるが、今回はルパージュ自らが出演する。
『887』のタイトルが、ルパージュが子どものころ家族と住んだケベック・シティのマレー通り887番地を指すように、本作品はルパージュが自らの人生の「記憶」を辿り、幼少期のケベックを覆う複雑な社会問題をも浮き彫りにする自伝的物語。
ルパージュは演出家にとどまらず、俳優としても名高いが、その舞台に接する機会はあまりないから、今回の上演はきわめて貴重な機会となる。
『887』は東京芸術劇場に続き、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館でも上演される。
※フォトコールでは、2つのシーンを1つのシークエンスとして披露された。
〜ルパージュは、祖母と暮らしていたアパートを想い出す。彼の父は当時タクシーの運転手で、いつも帰りは深夜だった・・・
◆Ex Machina production
ロベール・ルパージュ『887』(日本初演)
作・演出・美術・出演: ロベール・ルパージュ
クリエイティブ・ディレクター: Steve Blanchet
ドラマトゥルク: Peder Bjurman
演出助手: Adèle Saint-Amand
作曲・音響デザイン: Jean-Sébastien Côté
照明デザイン: Laurent Routhier
イメージデザイン: Félix Fradet-Faguy
美術助手: Sylvain Décarie
小道具助手: Ariane Sauvé
衣裳助手: Jeanne Lapierre
Written, designed, directed and performed by: Robert Lepage /
English Translation: Louisa Blair / Creative Director and Ideation: Steve Blanchet /
Dramaturg: Peder Bjurman / Assistant Director: Adèle Saint-Amand / Composer and Sound Designer: Jean-Sébastien Côté /
Lighting Designer: Laurent Routhier / Image Designer: Félix Fradet-Faguy / Associate Set Designer: Sylvain Décarie /
Associate Properties Designer: Ariane Sauvé / Associate Costumes Designer: Jeanne Lapierre
An Ex Machina production
Commissioned by the Arts and Culture Program of the TORONTO 2015 Pan Am and Parapan Am Games
in co-production with le lieu unique, Nantes / La Comète – Scène nationale de Châlons-en-Champagne /
Edinburgh International Festival / Arhus Festuge / Théâtre de la Ville-Paris / Festival d’Automne à Paris / Romaeuropa Festival 2015 /
Bonlieu Scène nationale d’Annecy / Ysarca Art Promotions – Pilar de Yzaguirre / Célestins, Théâtre de Lyon /
SFU Woodward’s Cultural Programs, on the occasion of Simon Fraser University’s 50th Anniversary, Vancouver /
Le Théâtre français du Centre national des Arts d’Ottawa / Le Théâtre du Nouveau Monde, Montréal / Tokyo Metropolitan Theatre
6/23(木)〜6/26(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296
http://www.geigeki.jp
7/2(土)、7/3(日)各日14:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
問:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル025-224-5521
http://www.ryutopia.or.jp
※(ぶらあぼONLINE https://ebravo.jp/archives/27525 より転載)