【GPレポ】鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2《リナルド》

 明日、11月3日(火・祝)鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2 ヘンデル 歌劇 《リナルド》が上演される。神奈川県立音楽堂で先だって行われたGP(最終総稽古)の様子をご紹介する。
(2020.10/30 神奈川県立音楽堂 写真:寺司正彦)

 ドイツ出身の作曲家ヘンデルが、ロンドンに渡ってはじめて手がけたこのオペラは大成功をおさめ、ヘンデルの名声を確立させた傑作だ。第2幕でアルミレーナが歌うアリア「涙の流れるままに(私を泣かせてください)」は特に有名で、コンサートなどでもよく歌われる名曲として知られる。

 あらすじは下記公演プログラム( https://www.japanarts.co.jp/special/rinaldo/images/program.pdf )を参照いただくとして、今回はセミ・ステージ形式での上演。菅尾友のドラマトゥルクのもと、砂川真緒が演出。
 もともとは1099年、十字軍の戦士リナルドの話。演出の砂川は、現代と十字軍の時代を往来させる。
 おたく青年リナルド(藤木大地)は、日々マンガやフィギュア、写真集、ゲームに明け暮れるが、写真集でみたアルミレーナが目の前に現れ、本気でアルミレーナ(森麻季)に恋をしてしまう。囚われの身となったアルミレーナを救う戦闘シーンは、さながらRPGの世界。錚々たる歌手陣に、鈴木優人率いるバッハ・コレギウム・ジャパンの颯爽とした演奏で、長さを感じさせない、あっという間の4時間だ。

【公演情報】
鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2 ヘンデル 歌劇 《リナルド》
2020年11月3日(火・祝) 16:00
東京オペラシティ コンサートホール 
砂川真緒 Mao Sunakawa (演出, Stage Director)
菅尾友 Tomo Sugao (ドラマトゥルク, Dramaturg)出演
鈴木優人 Masato Suzuki (指揮・チェンバロ,Conductor and Harpsichord)
バッハ・コレギウム・ジャパン Bach Collegium Japan (管弦楽, Orchestra)
藤木大地 Daichi Fujiki (カウンターテナー, Countertenor)
森麻季 Maki Mori (ソプラノ, Soprano)
中江早希 Saki Nakae (ソプラノ, Soprano)
久保法之 Noriyuki Kubo (カウンターテナー, Countertenor)
青木洋也 Hiroya Aoki (カウンターテナー, Countertenor)
波多野睦美 Mutsumi Hatano (アルト, Alto)
大西宇宙 Takaoki Onishi (バリトン, Bariton)
谷口洋介 Yosuke Taniguchi (テノール, Tenor)
松井亜希 Aki Matsui (ソプラノ, Soprano)
澤江衣里 Eri Sawae (ソプラノ, Soprano)【チケット】
SS:17,000円 S:14,000円 A:12,000円(その他は完売)バッハ・コレギウム・ジャパン チケットセンター 03-5301-0950
東京オペラシティチケットセンター https://www.operacity.jp/concert/ticket/ 03-5353-9999
チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999 [Pコード181-779]公演オフィシャルサイト https://www.japanarts.co.jp/special/rinaldo/

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